何も変わらない

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市の図書館から借りて読んでいた手塚治虫の「ブッダ」、今日最終巻まで読み終わることができました。

 

わたしはもともと仏教にまったく明るい人間ではないのですが、ブッダがこの世に誕生しその教えを説いて回ったのは紀元前5世紀頃とのこと。

 

その頃、世界は身分の違いや貧困、疫病、自然災害、、、

そんなようなことで人々が迷い苦しんでいて、なんらかの救いを強く求めていた時代。

 

そこにブッダが現れ教えを説き、それが混迷した時代に多くの人々の希望になった様子が描かれていました。

 

今から2500年以上も前の時代の話。

でも、読み終わってみて、

この頃と今、何も変わらないように感じました。

 

今の時代は奴隷制度のような身分の違いもなくなって、少なくとも日本で生まれ育っていれば、ブッダの生まれた時代と同レベルと言えるほどの貧困、病、自然災害の問題をわたしたち人は何世代にも渡って克服してきていて。

 

それでも今でも人の心の内は、2500年前と変わらず、本当にたくさんの人が、

悩み、迷いを抱えて生きている。

 

少なくとも紀元前5,6世紀の頃に比較すればすべてが圧倒的に変化した今の時代でも、

それでも、

悩みや迷いや苦しみは多くの人の心から消えていないように感じます。

 

こんなに文明は発達したのに、何も変わらない。

 

けれど、ブッダが2500年以上前に教え説いて回ったように、

 

目の前の現実、生きている世界、抱えている状況、

何一つ変えることができなかったとしても、

 

自分の心が平和を選び、自分の心に光を灯せば、

一瞬で、

平和の中を生きることができる。

 

すべてが一瞬で変わる。

 

これも、2500年以上前から何も変わらない

強い希望の光を宿った真実

 

だと思うのです。